「鎌倉の古道を歩く」彷徨い人 中島孝夫 鎌倉短歌紀行


「鎌倉の古道を歩く」 彷徨い人 中島孝夫 
~短歌で綴る鎌倉の歴史と文化~
「鎌倉の古道を歩く」 第1巻 Windows Media Player 版 約13分)
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鎌倉の古道を歩く」 彷徨い人 中島孝夫 
短歌で綴る鎌倉の歴史と文化~
副読本
「鶴岡八幡宮」

 * 鶴岡八幡宮
      大臣山の削平されたる地に
                  創建されぬ

 * 鶴岡八幡宮の祭神は
      応仁天皇 神巧天皇 比売神なり

 * 頼朝
      八幡宮を崇めしゆえに
         諸国の武士も八幡宮まつりたり
 
 * 鶴岡八幡宮
      人々の信仰厚く
         お参りする人絶えることなし

 * 八幡宮例大祭は
      九月十四日宵宮祭 例祭 流鏑馬と続きぬ

「若宮大路」

 * 若宮大路
      鶴岡八幡宮より
        由比が浜に到る参道なり

 * 由比が浜より
      一、二、三の鳥居立ちし若宮大路を辿りぬ

「段葛」

 * 頼朝は
      二と三の鳥居の間に
         かつら石の土手を敷かせり
 
 * 頼朝は
      政子の安産祈りて
         かつら石を一段高く敷きぬ
 
 * この一段高きかつら石の土手は
         段葛と呼ばれ今に至れり

「大いちょうと実朝」

 * 実朝は
      拝賀の式終え
         降りしきる雪の中をば石段下りぬ

 * 公暁
      大いちょうの木陰より
         実朝に太刀浴びせ首取り逃げたり

 * 実朝二十八歳
      その亡骸は勝長寿院に葬られぬ

 * 公暁は
      十九歳の若者なれど
         北条義時らに討たれり

 * 公暁は
      二代将軍頼家の二男なりしも
         軽薄な性格なりし

 * 頼家は
      北条氏の陰謀により
         伊豆修善寺で暗殺されぬ
 
 * 北条氏
      公暁だまし実朝殺させ
         源氏を滅ぼさせたり

 * 大いちょう
      強風で根こそぎ倒れ
         歴史を語る舞台なくなりぬ

「下宮(若宮)」

 * 静御前
      「しずやしず ~ 」 と
          義経慕いつつ舞い終えたり

「白旗神社」

 * 白旗神社
      若宮の東の木立の中に
          頼朝、実朝祀られぬ

 * 白旗神社
      秀吉参拝せし折
          頼朝の木像に語りかけぬ

「源平池」

 * 三の鳥居くぐりて
      ひょうたん型の蓮池・源平池に目をやりぬ

 * 源氏の池には白い蓮
      平家の池には赤い蓮が植えられぬ

 * 源氏の池に三つの島
      平家の池には四つの島が築かれたり     

 * 白蓮は白旗
      赤蓮は赤旗
         三は産 
           四は死を意味しぬ
 
 * 白旗の源氏が栄え
      赤旗の平氏は滅ぶことを表せり
以上26首 DVD 約13分 ⇒つづく